初日

今回の旅路は初めてのエールフランス。前の席のヤツが出発早々どっからともなく弁当取り出して「おべんとおべんとうれしいな〜!」とかはしゃいでるのがとてもウザくて印象的。しかもどう見ても40台以降。こんなのと一緒に旅を...などと思うと、とてもグループツアーで旅行移行なんて気分にはなれない。まあそれはおいとくとして、エアバス330の機内は座席ごとにモニタ&コントローラがついてる快適仕様。かつ、機内食が普通に美味しい。これなら11時間30分のフライトもへっちゃらだね!
フランス到着。トランジットのみだが、入国はここで済ませるらしい。横3席のみの小型ジェットに乗り換え、2時間後ようやく目的地Vigoはスペインに到着。この段階でどう見ても日本人オレだけ。
気候はおおよそ東京と同じだが、時差の関係で日の入りは遅い(そしてその分朝が遅いということに後で気づく)。30分以内にバスが来るはずだから、とのインフォメーションセンターの情報を元に、バス停で待つこと35分、ようやくは市内へ向け移動を始める。到着するころには日も暮れヨーロピアンな夜の町並みを楽しみつつ、好奇心の言うがままに適当な道を歩きつつホテルへ。フロントで何故か日本人らしき観光客がいるような気がするが、もちろんスルー。
既にこの日の連続稼働時間は25時間に達している、とても疲れてはいるが、Vigoの夜景は今日しか拝めない! などと下らないことに気付き、一寸外へ出てメシを食うことにする。ホテルのレストランもあるが、ここへ行ったら負けだろう、大体45ユーロのメシとか分不相応も甚だしい。ホテル正面のショッピングセンターにバーガーキングが見えるが、明日会う友人に「昨晩何食べた?」と聞かれて「バーガーキング」と答えるのは「オレはジャパンからきたチキン野郎だぜ!」みたいで悔しい。
事前に入手した情報によればスペインの夕食は遅く(しかしインドほどではなく)、午後9時ごろから。すなわち、今だ。当然レストランは、ええっと...? なんだ、椅子を机の上にあげで、こりゃどう見ても閉店準備真っ最中だぜ? こっちのレストランは...客ゼロ...。うーん...。まあ、どうせ入ってメニュー見たところで、何が何だか判らないし...、何かカウンターにサンプルでも出てればいいんだが...と、フラフラと30分歩き、たまに街灯の無いマジ暗い道とかに迷い込んでは恐怖を覚えたり...、更に30分歩き、ようやく一軒のカフェに入った。しかし、さて、この後、どうすればいいんだろう、席につくのか、注文が先か、席は好きなのを選ぶか? 一応試してみたが英語はまともに通じない。回答を言えばどっちでも良かったらしい。なんとかエンパナダというガリシアのパイ(オレはトルティージャと勘違いして注文した)にありつき、カフェを後にする。おっと、お会計は他のお客さんの観察してたから完璧だったぜ!
そして、ようやく長い一日がお終いだ。
後になって知ったがこのVigoという町、ガリシア州では一番治安の悪いところだったそうで。。。