ガリシア旅行二日目


海外へ行くと時差ボケのせいででどうにも早くに目が覚めちまうことが多い。まあこれは日本からの旅行ってのが大きいんだろうが。そういえばインドに来てたドイツ人は朝がつらそうだった。
さすがに前日24時間以上(まあ機内で寝てたりもしたとはいえ)連続稼動したのもあって、それほど超朝早く、とはいかないが、案の定目覚ましよりは早く目が覚める。
朝7時。
外真っ暗。
...いやいやいや、時計間違ってないし。ちょっとして「ああ、なるほど」と思った。昨晩疑問に思った冬だってのに7時になってもまだ空が明るかったのは何故?、って問いが、結局、単に日本で言う朝6時がスペインでは朝7〜8時ってことなんだろう、と。
軽くシャワーを浴び、空も明るくなってきたので一寸外をぶらつきタイム。友人は11時ごろ合流とのことなのでそれまでの間...確か地図によれば徒歩圏内にお城?があったはず、と朝のVigoへくりだした。
カモメの騒がしい声を聞きながら、人気の無い通りを丘へ向かって。スペイン人は朝遅いのか、それとも日曜日だからか。石造りの道を行き、坂道を登っていくと、ああ、コレか、廃れた感じの城壁にたどり着く。ぐるっと一周してみるがどうも入り口は閉ざされており、まあ、引き返すより他はない。城壁の中には、窓ガラスの割れたレストランだった建物も見え、どこか日本の田舎町を彷彿させた。
ホテルのカフェで朝食を食べた後、更に散策をしていると友人からのSMSが届く。どうやらオレのホテルに到着したらしい。実のところ会うのは初めてだが、写真は見てたし、散々チャットしてたのもあって、何というか、普通な感じで、ただ声が思ったより高いな、というぐらいの印象(まあ向こうは思ったより声が低いな、とでもおもっているんだろう)。挨拶もそこそこに友人の車 - 懐かしい型の日産マーチだ - に乗り込み、向かうはポルトガル
Vigoから車でポルトガル、といえば、世界遺産の町並みが拝める「ポルト」へ行くのが定石というもの。しかし、Vigoから120kmの道なりは、その夜Vigoから北へ200km走らねばならぬ我等には正直キツく、結果としてその大分手前に位置する、ヴィアナドカステロという聞いたことも無い町に妥協点を置いた。
聞いたことも無い、とはまさに、ヴィアナドカステロにはこれといって大きな見所というものは無い。海辺の城(要塞?)へ行くが入り口の門は閉じられ、本日二度目の門前払いです。本当に有難う御座いました。道も人気は無く、唯一、人気のあるところといえば町の中心にあるショッピングモールで、まるで町中の人がこのモールへ吸い込まれてしまったかのようだ。
とはいえ、この町に見所が全く無いかといえばそうでもなく、多分その一つってのが、山の上にある教会だ。丁度このころはクリスマスシーズンだったし、日曜だしで、ミサでもやってるんだろうと。
結果からいくとこの教会、この人気の無い町のどこからこんなに...というほどの満員御礼で、ええっと、中に入れません!丁度雨も降ってきたし、まあいいか、とスペインへと帰路に着くのであった。