タイムマネージメントに誘発された手帳の購入について(前編)

 最近私(わたくし)退屈な本を読めるようになってきたきたんです、というのは結局のところ一定時間以上の睡眠が取れているという他なんでもない。私の現在の仕事がインドの対応ということもあり、インド時間に合わせて時差出勤をしているからである。12時に出社していきなり飯を食いに行く生活である。
 さてそんなワケで空いた午前中を利用して本屋へ行くことがある。ああ、そうそう本屋へ行く目的はTOEICのテストを受けるため参考資料が欲しいからなんだ。で、TOEICを受ける理由は万が一今のプロジェクトが上手くいかなかった場合の、有効な立ち回りを保障するためと、あとは単純に自分の英語力を測るため。窮地に立たされたとき武器を探しに行ってももう遅いのである。
 「卵が先か鶏が先きか」と行ったところで、そんな中Oreillyの「エンジニアのための時間管理術」http://www.oreilly.co.jp/books/4873113075/ ってな本に出会った。英語の本を探しに着てるのに技術系のスペースへ、ついつい足を運んでしまうなんてのはある意味職業病なのかもしれない。本書の内容と、ついその前日にチームメンバーが「仕事の割り込み」に悩んでいることを聞いていたことがマッチしたこと、そして、このいい加減な目標のない私の生活を改善しようと、そんな意気込みもありと、その日は英語の本も忘れ、この一冊を購入したのであった。今思うとTOEICでスコアを出す、という一つの目標を達成するための計画(時間管理)をするというのは、私の要求に通ずるところがある。そもそもそれを「目標」として考えてすらいなかったんだけどね。
 本書を読み進めていく上で、本書の内容が「時間管理」に限定されていないことを知る。例えば、「人間の脳を記憶の面で決して信じてはならず、記憶が必要であれば必ずそれをPDAでも手帳でも良いから書き留める」「書き留めることで脳内のメモリをフリーする」などといった内容は時間管理に最終的には通ずる部分もあるかもしれないのだが、結局のところはそれは「仕事の仕方」について述べてるに過ぎない。いや失礼、そんなことを言ってしまっては本書の筆者に怒られてしまうだろう。違うのだ、筆者は一つの時間管理システム、つまりはPDAなり手帳を使った時間管理術を読者に伝授しようとしている、というのが正しい。それには同然これらの道具の使い方を説明する必要がある!
 さて、これでようやくタイトルの件に入れる。本書の中で取り上げられている内容は非常にシンプルだ。道具は二つ、「PDA」「システム手帳」、このいずれかを利用し、計画を立て、実行する、用はそれだけである。ではその内容を確かに理解するにはどうすれば良いか、当然この道具のうち一つが必要だ。しかしどちらがいい?結論はともかくとしてこの問題は私を悩ませた。この一長一短の道具たち、考慮すべき点は沢山ある。「電池」「価格」「故障の危険」「繰り返しの入力」「アラーム」「入力インターフェース」「つい先日から使い始めたSumbirdとの連携」「オレは根本的に字が汚い」「携帯(プリペイド)には通話機能しかない」「辞書機能」そして何より「ビジュアル」! これは大きく私を悩ませた。特に最後のポイント。PDAをつかうことによってオタク週が漂ったら終了だ。かといって俺の生活はあまりにアナログじゃあないか?私は会社の仕事の極一部をスクリプトで自動化しているが、それだって行っちまえば、キーボードショートカットの組み合わせただけだ、つまりかなりアナログな手法だ。そしてプリペイド携帯、フム。
 とはいえ、最終的にタイトルにあるよう手帳を選んだのはひとえに、「書く」というアクションが人間の脳に作用する効果を、私は信じてやまないからである。これは本当のことだ、というのは実践してから気付いたのだが、例えば明日予定されている一寸した面倒なタスクについて、手帳の「明日」の仕事リストに加えてみよう、すると脳は「満足」を覚える。メモリが開放されるのだ。これは非常に精神衛生上も素晴らしい効力を発揮する。反して、これをPCなりPDAでやったらどうだろう。これははなはだ疑問だ。例えばPCの場合Sunbirdが (1)正しく動作するか。 (2)そもそも立ち上がってるかどうか。 等と不安要素があり、正しくメモリのフリーが行なわれない、これは実績だ。PDAは使ったことが無いからわからんけどたぶん同じ。バッテリ切れの件を考慮するともっと不安。ついでに手帳の方が安しね。
 などと延々ダラダラと書き進めていったら1時をまわってしまった。酒飲んだ勢いで書いてみたんだ。見直しはしてない。のこりはまた今度。酔い冷めた翌日、これ書いたことを後悔しているかもね。Hahaha!