その通り、と、先輩一名が下痢で倒れた。

めぢしんず

 ここ、インドへ来てからと言うもの、私は一人で朝食を食らうのを嫌うその先輩を、毎朝誘う役割を演じている。07:45AMにドアをノックして「さあ飯を行こうぜ」となるのだが、たいていは私の髪型のセットが長引き、07:50〜07:55ぐらいにずれることが多い。 ドアをノックする前に、私は必ず、覗き穴の奥に見える明かりで大体の流れを想像する「ああ、明かりついてないな。寝坊ですか…」といった感じ。さらにノックしてからのレスポンス時間でもまた「おっと待たせちまったか」とかいろいろ判るワケだ。全ての行動にはその元となる理由があり、また同時に大抵の行動は過去の経験を引きずっている、故、蓄積された経験はわずかな情報からも多くのことを導き出せる、と思う(思っている)※。
 すなわち、今日の場合、

  1. 電気がついてない
  2. レスポンスがひどく遅い

∴高い確率で先輩は寝坊。また、その原因は目覚ましをあえてかけなかった。

原因に関しては、昨日、先輩が目覚ましに使っている携帯電話の電源が切れているがため、寝坊をしている→充電はおのずとされるから、目覚ましが起動しないのはあえてそうしていると推測できる。つい最近、私のノックをあてに目覚まし時計をかけなかったことがある→こういった堕落系の習慣は時がたつにつれ確立が増大する。
フッ、完璧。しかし、拙者の推測は先輩の一声で打ち砕かれた
「ダメ」
はうっ!

※ただし、持っている経験の「適用して良いレンジ」に気をつけないと、酷く痛い目を見る。まったく。