いくら待ってもタクシーが迎えに参上しなかったということ

ワイルド・インディア

 ホテルの玄関にて、ボケーッと突っ立つ我等4人。「来ませんね…」と言うのはいくら待ってもタクシーが迎えに参上しないということ。どうやら昨日、申し込みが間に合わなかったとか何とか、そんな感じである。むぅ、しかし引き篭もってもしようがない、ここは一つ、リクシャーを使いますか、と言う話になった。
 とは言えど、ホテル前のリクシャーがやたらボッたくるのは判っている。コイツ等に銭やるのは金額的な問題ではなくプライドとかそっちの問題で嫌である。そんなわけでホテルから10分ぐらいのところにある T字路 まで行き、ホテルとは別の方向から来るリクシャーを捕まえた。値段は150[Rs]。完璧。メータまわしてくれた並に安い。
 リクシャーがいかなるものかよく判らないとは思うが、ようは小回りの効く三輪自動車で、80ccという排気量からも想像のつくとおり、まあ、バイクに荷台をつけたようなもの。屋根はあるが左右に扉は無く、一寸身を乗り出せばそのまま転げ落ちる事も可能だ。
 今日は天気もよく、朝だからか道もすいてるし快適快適。その爽快感はオープンカーでガーッと走るようなものだ、と思う。例のごとく牛が道端に寝そべってたり信号の殆どない道を可能な限り 割り込みを しながら進んでいくのはインドならではのワイルドな光景である。中央分離帯のない場所はなかなか面白いぞ!(対向車いる中、堂々とど真ん中走るかんね)。うむ、タクシーとはまた違った新鮮な旅路(?)であった。
 当然、帰りもリクシャーとなったのだが、運転手のヤロウ道判らないらしく途中で止めて人に効きにいったり、タバコ買ってきたり、別のリクシャーの運転手に、運転しながら話しかけたり、と、大丈夫かコイツ、と言った感じだ。まあ、最終的に無事ついたけどね。

 失礼、夜になって目を開けていられないぐらいの強烈な眠気にやられとても日記なぞ書いていられない状態に陥った。と言うことで、以下順不同のつけたし。
 日本食屋で鉄火丼を食らい(イマイチだったな)、映画館へ寄ってみる。「むッ? すんげぇつまんなそうなのしかやっていない」(いんとぃーざぶるー ってやつ?)。それでも観ようかと言う流れに「いやいや、ここ行ってみましょうよ、インドの映画館」と、とめたのは私だ。一応持ってきた地図が今こそ役に立ちそうだ。近くにある、Galaxyと言う映画館、ここへと向かう。確かこの通り沿いに…。しかし、いくら歩いても其れらしい建物は見当たらない。地図の示す場所には工事中、ちょうど解体の終わった建物がむなしく見えるばかり。うおいっ!
 帰りに雑誌屋で見つけたインドの女性向けファッション誌を買ってみる。このblogで重ねて書いている通り、男性に関してはファッションはイマイチかそれ以下だが、女性のファッションについては非常に興味深いものがある。ま、いずれにせよ、まったく理解しがたいのには変わりない。
 ホテルに帰ってからはカードゲーム「操り人形」を5戦、3人でプレイする。このゲームを軽く説明するなら、各プレイヤーは毎ターン、いくつかあるの職業中から一つをを選びその職業の能力を駆使して、時分の資産を集めるといったもの。圧倒的なイニシアティブを握れる「国王」の職をを手にした後の、Crow政権の悪政は我ながら素晴らしかった。「暗殺者」※を使った完全な恐怖政治である(「泥棒」もつかうよ!)。そのためか二度と私の手に国王は回ってこなくなったが…。内に秘められる本当の自分の一面を垣間見た気がした。ま、プレイヤー人数少なかったから、一発の暗殺※の威力が強すぎるんだがな…。
Crow:2 2 2 1 3(1がCrow政権時代)
mass:1 1 3 3 1
nave:3 3 1 2 2
二位か…。

※「暗殺者」:プレイヤー一人を暗殺(このターン行動ができない)状態にできる。ただし、対象はプレイヤー指定ではなく、職業指定。したがって、他のプレイヤーが何の職業を選んだか推測が必要。