こうして僕らジャップのリクシャーの相場は高騰してゆくのだろう

畜生、ボッタくりやがってぇ!

 今日は朝から雨であった。バンガロールに来て、初めてのシチュエーションである。確かにこっちでも雨自体は降るのだが、大抵はすぐやむし、それによく判らないが大抵はホテルに帰った後の夜に降っている。雨が降った通勤路は、50%ぐらいしか整備されていない道に、100%整備されていない道路わきの排水事情から、ガンガン水溜りはできるは赤茶げた土はベチョベチョになるわで、ヂゴクってのは大げさだが、隣を走った車に泥水ブッかけられる恐れは、少なく見積もって20%程度だろう。参ったね。というのはその今日に限って上司が2名がこっちに来ており、強行突破なんざ力技が使えないからだ。ま、もっとも力技を選ぼう者はおそらく唯一スーツを着ていない私ぐらいだろうが。そしてこのオレに限って傘を持ってきていないという事実が!
 結局リクシャーを使って、普段なら徒歩5分の距離を移動する。この辺、日本と大きく感覚の違うところで、そこら辺の道を走っている車の約20%はリクシャーなんじゃないかというほどに、とにかくリクシャーだらけのインドでは、このような短距離でも手軽にコイツを利用する、んだと思う。二組に分かれ二台のリクシャーに乗って会社へ向かうのだが、問題は代金だ。われらの乗った方は20[Rs]を請求されており、畜生ボッタくりやがってとオレは内心キレていたのだが(ちなみに比較として缶のコーラが17[Rs],安いメシが20[Rs]ぐらい)、対しもう一方は「幾らでもいいよ」と言われたらしく、其処で払った代金が50[Rs]…うおおお、やっちまった! その話を聞いてハッと振り返ると案の定、
 「ああぁ〜…リクシャーの運転手お話しているよ…。」
と、こうして僕らジャップのリクシャーの相場は高騰してゆくのだろう。
ちなみに会社着いた直後一時的に雨はやんだんだが、結局帰りも小雨が降っており、一日中雨と言う初めての体験をしたのである。もっとも帰りは歩いたけどね。