初日

バンコク空港にて

 バンコク国際空港に降り立った今、我等に与えられたのは3時間以上にも及ぶ待ち時間。暇だからこれを書いているのだが、しかし長い。"おかゆ"だか"おじや"だかよく判らないメシにコーラなんざ飲みながらカフェでPCを打つオレの姿は、はたから見てオタクそのものだろう。ちなみに今は現地時間16:40(時差2時間を加えると日本じゃ18:40)。われらの乗る便の出発時刻、19:20までにはまだまだ長い時がある。
 さて、今日を振り返るとしよう。出発当日、兄貴の車にて成田へとたどり着く。予想外に早く到着してしまい(いや、道が混雑してるのを見越して、だ)、暇なので空港内をブラつくが、この、このデカいスーツケースを片手にでは…ってか、重っ! 後で知ることになるがこのデカいカバン、実に28.1[kg]もあったり…。俺の体重の半分以上だ。
時はたち、このデカい荷物ともオサラバ(預ける段となる)。が、我等の二つ前にて手続きを行う者が何時までたっても手続きを終えない。クッソ、オイオイ、せっかく見送りに着てくれた人達と戯れる(?)時が無くなってしまうではないか。 …てか、結局無くなったぞオイッ!(40分ぐらい待たされましたぜ…)。でも、まぁ、見送り有難う。上司、同期の友、そして同じチームの方々。畜生、飛行機乗り込んでから正直ちょっとつらい気持ちになったじゃねえか、と。ま、機内食のワイン飲んで吹っ飛んだけどね…。
 時を現在に戻そう。こうしてメモ帳(厳密にはterapad)で日記を書いている間、今も私の正面に座り「よっしゃぁッ!」とか何とか、熱狂的な声を上げている某先輩。携帯ゲーム機で無線対戦するその姿は私に負けず劣らずオタク精神モリモリだ。その先輩がようやくと、飲み物を買ってきた。緑茶だそうだが、パッケージには蜂蜜の絵が。 ひらがなで「りょくちゃ」と書いてあるあたりも怪しさ100%だ。で、一口、「うおっ、まっず!」…とのこと。どれどれと、チョイともらおうとコップを差し出したところ、なみなみと注いでくれやがった。オレの方は「ちょっと、口に合わないかな…」と、控えめな感想で止めておく。その後、彼が缶を口にする度、「まっず!」の言葉が聞こえてくる…。ただ、同時に頼んだヌードルスープたるものは、こちらは美味しいようで、まあ良し、でしょうかね?

 長いようで短いようで、今ようやくバンガロールのホテルにて、一息ついたところだ。時刻は現地時間23:50ぐらい。時差3時間30を加えると日本じゃ深夜04:20か。さすがにもう誰も起きちゃいないね…。とはいえ、無事つきましたよ〜ぐらいの一報は入れたいというもの。当然この日記も更新したい。が、残念。まだインターネットの環境が整っていない。DHCPでIP貰ってもSerialとPassが必要ってワケだ。
 さて、バンコク国際空港をたつ段にて、先輩が金属探知機に引っかかった。荷物を手荷物を検査され中から登場したのは、カッターナイフ……ぶおいっ! てか、何だ、日本の空港出る段にて、何故に見つかってないんだ…。没収。
 飛行機内、我の前に座る先輩が隣のインド人と思わしき女性に声をかけられていた。どうやら日本で働いていたとか何とかで、フレンドリーな空気がうらやましい。いや、拙者の隣にもインド人らしき女性は座ってはいるものの、ぐっすり寝ていらっしゃる。あー、なるほど。夢の中でのコンタクトを試みてるのか、そういうことか、と私も寝たのだがコンタクトに成功したとは思いがたい。
 バンガロール国際空港内の両替所にて円をそのままルピーへ交換ができることを知る。ともなると、何のために拙者は日本で円をドルに代えたのだろうかとナカナカ謎だ。あー、バンコクの空港でメシ食ったか、成る程。200ドルを8400ルピーへ変換。之がどれほどの価値でどれだけもつのかも謎だ。
 空港を出ると、我等を大量のクラクションが迎える。マジで、何だ之はというぐらいのクラクションラッシュ。タクシーに乗ってホテルへ向かうのだが、まておい、信号が一切見当たらないじゃねぇか。「このクラクションの原因は之ですか」、と。「オレ、国際免許取ってき忘れたけど、いやー残念だ!」がブラックな冗談として扱われるほどの交通事情。信号って偉大だ(あっても無視すんだろうけどさ)。あとは運転席の窓から吹き込む大量の土の粒子が僕の目、鼻、喉を攻撃。洗礼という言葉が横切る(ちなみにこの土煙の目への攻撃はマジメに強烈で、コンタクトレンズで挑んだならば、瞬殺は間違いないだろう)。無事ホテルへと到着したものの之を書いている今もまだ目が痛い気がする。あ、之はただ眠いだけか? まあ、なんか悪いことばっかり書いているが冒険心掻き立てられるそんな、ワイルドな場所であるのはすごく感じた夜景である。おう。
さて、なんか書き忘れてる感がすごくするが、そろそろ寝るとしよう。明日も長そうだ。