WinXPにてClear Typeでスクリーンフォント(日本語)を滑らかにするに

フォントについて語ってみます。
WinXPユーザであれば画面のプロパティ→デザイン タブ→効果よりスクリーンフォントを滑らかにすることが出来るのはご存知の方も多いかと。ただし私のように貧弱なPCのユーザは(ユーザが貧弱じゃなくてPCが貧弱といいたい)あえて貴重なリソースを少しでも確保したいがためにこの効果をOFFにする場合も多いです。というか標準でOFFだからOFFなままの人が多いか。 で、試しにこの効果をONにしてみると、実際には 半角英数 すなわちAとかBとか英語のみが滑らかに表示されて、ウィンドウタイトルとかとにかく日本語で書かれている部分については全然滑らかになりません。Excelなどで日英混在な文章を開くと英語だけ滑らかでなんか変な感じです。
これはWindowsXPで標準のUIに用いられているフォントMS UI Gothicやその他MSゴシックなんかのフォントがこのClear Typeに対応していないからです。厳密にいうところ、これらフォントの7〜16ポイントのフォントがビットマップ表示であり、対応していないということ。っていうか7〜16ってUIのサイズ考えたらほとんどじゃん。ただし逆に言えばこれらMSのXP標準搭載以外のフォントであればこのClear Typeの恩恵を受けることが出来ます。
MSの公表によるとこのClear Typeを用いるとことで、可読性が向上、5%の作業効率の向上が見込めるとのこと。で、日本語のClear Typeについては最近発売されたWindows Vista標準搭載フォント「メイリオ」にて対応されているということです。

メイリオは同時にJIS2004というフォント規格に対応しており、これによる恩恵で有名なところでは「カツシカ区」が正しい漢字で変換できるようになります。また同時にカツシカ区役所では正しくない漢字で公式な文章を提出されても受理しますということで、まあこれはどうでもいい。
その一方で、JIS2004準拠のVistaで作成した文書の、一部の文字が、別のOSにて、逆に正しく表示されない恐れがある、という問題に一部のオタクな人たちは問題を感じております。そこでMSは親切にもついこの間、Windows XP・2003用に特別にJIS2004対応のMSゴシック・MS明朝フォントを提供開始をしました。(詳細は右のURL参照:http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/jis04/default.mspx)
私はこの対応によってXP端末でもフルに(日本語文字でも)Clear Typeの恩恵を受けられるのではないかと淡い期待を抱いていました。実際にもこのパッケージをインストールした後、微妙ながらも表示文字が変わっているような気がします。が、残念。実際には相変わらずも英語のみが滑らかな以前のままです。

でも一寸待ってくれ、そもそもJIS2004対応と非対応って何が違う?一部の文字コードに割り当てられている文字が変わってるだけじゃないのか?つまりOS事態に手をつけるんじゃなくて単純にフォント入れ替えてるだけじゃねぇの?逆に言うとメイリオってVistaのフォントフォルダからコピってくればXPでも動くんじゃねぇの…?
とはいえ、実際にこれを検証したりでもすればこれはMSのライセンス規定に違反するような気がするので(ちゃんと調べてないから知らんが)、実際には試せない。実際には試せないが簡単に「想像」を書くと、メイリオをスクリーンフォントの標準に指定すると、同一指定フォントサイズにおける、メイリオとMS UI Gothicとのフォントの実際の高さの違いによって、タスクバー上のウィンドウリストの高さが引き伸ばされる→16x16[pix]指定のアイコンが無理やりこの高さに引き伸ばされてグシャる、という事象が懸念されますね。あくまで「想像」で「試したことは無い」ですが。まあ、結局ウィンドウの標準フォントに指定する際にあらかじめフォントサイズを小さく指定してやれば、おそらくは回避できる問題でしょう。でもなんとなく気持ちが良くありませんね。大体やるやらないに以前に、Vistaが手元になきゃ出来ないじゃないですか。

それじゃどうするか? 便利なインターネッツを探してみるとどうやらこんなアフォなことしなくてもこれを有効化する方法があるようですね。オレもこれを書いている今さっき見つけたばっかりなんだ。もうやってらんないね。最悪。まあURLだけさらしておきましょう。
ttp://tomtia.plala.jp/PC/ttfont/