年賀状の季節です。

皆さん、こんばんは。お元気ですか?
タイトルにあるとおり、そろそろ年賀状云々の話題が出始めてもいいいいいや一寸早いか。
ここ数年、年賀状の作成の際にはPCで絵を描きそれを印刷、という愛想のないことをやってますが、しばらくはこの方針、変えるつもりもありませんね。基本的に社交…あれ、なんつったっけ、あの、特に深い意味はないけど礼儀として…って言葉、まあいいや、とにかくそういう類のモノには印刷したそのままを出し、一応、そうでもないものに対しては自筆で一言添えます。さて、今回取り上げたいのはそんな年賀状のポリシーではありません。Photoshopのテクニークについてです。従いまして以下隠しときますね。
あ、ちなみに明日から私またインド行ってきますんで、それ故年賀状の話題です。結局完成してないけどね。帰国はクリスマス頃を予定。
Photoshopで絵を描く、といっても私の場合一からデジタルで書き進めるのではなく、一旦アナログで書いた上で、スキャン、それを土台に色を塗っていくといった形。画調を忘れてる人も多いかと思うんで、一応サンプル一枚リンク張っておきますね
さて、紙に描いた絵をスキャンし、適当に色を塗って、ここまではよし。デジタルの素晴らしいところは書いた後いくらでも修正が可能であること。今回も「モノ」は先に書いておいて背景は後からスキャン、合成しようと計画していた。ただ色を塗り終わった段階でまたアナログの世界に戻るのが面倒になり、写真と合成してみよう、というアイディアにいたる。
デスクをデジカメで撮影、ぼかしたり白くフェードしたりして合成用に調整を加えます。さて、さあ、「モノ」と写真を合成だ。適度にレイヤ分けされた「モノ」をCtrl+Eキーでレイヤ結合してはがきサイズの新しい作業スペースへコピ…
アレ!?
スキャンした画像はグレースケールにし、描写モード:乗算、としていたのだが、いざレイヤ合成したところ、なんてこった、乗算で消えていた背景の(すなわち紙の)「白」が堂々と姿を現したではないか。すなわち新しい作業スペースには白い箱がボン、と置かれた構図。コレでは合成もあったもんじゃない。
確かに回避策はある。Lineレイヤー(スキャンした線のレイヤ)とColorレイヤ(Photoshopで塗った色レイヤ)をそれぞれ分割、「分割したままコピー」、描写モードを再設定すればいい。でも何かスマートじゃない。一度書いたモノはそれで完成、コピーした際にコピー先で調整も不要…、いわばカプセル化的にしたいものだ。大体ペースト時にそれぞれのレイヤの位置がずれるし。
そのためにはこのスキャンしたレイヤをどうにかしなければならない。しかしどうすればいいんだ?
問題は背景の白が「白」というデータで残っていること。すなわち理想を言えば白(#FFFFFF)は負透明度0%の黒(#000000)、50%のグレー(#818181)は負透明度50%の黒(#000000)、黒(#000000)は負透明度100%の黒(#000000)であるべきなのだ。この説明で大丈夫か、ついてこれているか?というか誰かついてきてるか?
ちょいと考えてみよう、50%のグレーを負透明度50%の黒として扱うには…?
この段階でもう答えが思いついたなら素晴らしい。君は十分なオタクだ。というかここまで読んでいる段階で感心だ。そう、答えは二通り。ただしどっちも考え方は同じだ。
1.回答例1(クイックマスクを利用した方法)
(スキャンしたレイヤが選択されている状態で) Ctrl+A → Ctrl+C → Shift+Ctrl+n → Enter → q → Ctrl+v → Ctrl+i → q → d → Alt+Del
2.回答例2(チャンネルを利用した方法)
(スキャンしたレイヤが選択されている状態で) Ctrl+A → Ctrl+C → Shift+Ctrl+n → Enter → チャンネルウィンドウを表示 → 新しいチャンネルを作成 → Ctrl+v → Ctrl+i → チャンネルを選択範囲として読み込む(/チャンネルをCtrl+左クリック) → レイヤウィンドウへ戻る → d → Alt+Del
双方、一旦Lineレイヤを選択範囲に置き換え、この選択範囲を塗りつぶすことで、実現しています。前者の方がステップとしては簡潔ですが、後者は選択範囲が保存される利点がありますね。クイックマスクの嫌なところは後から同じ選択範囲を呼び出したいときに困ることです。この例の場合はあまり起こりえないとは思いますが、間違えてドラッグして選択範囲が消えてしまったなんてなると始めっからやり直しですよ。ちなみに、単に選択範囲を消してしまっただけであれば Shift+Ctrl+Alt+d で再読み込みが出来たりもします。新しく作っちゃった場合はどーしようもありませんがね。
はい!そんなワケで理論上は実現可能ってことが判りました。やってみてないので間違ってるかもしれないし、なんか上手くいかんかもしれません。皆様のご意見を待ちしております。