病状は回復の兆しを見せている

 窓から見えるホースに穴が開いている。水漏れとは下痢であるオレにとっては、なんとも皮肉だ。
 病状は回復の兆しを見せている。夜になってようやく食欲も少しは出てきて軽く麺類をくった。しっかし、カレーってのは体調不良の時には最悪だ。昼、食堂へ行ったとき、充満したカレー臭にマジメに吐きそうになった(かなりやばかったのでジュースだけ買ってそのときは退散したがね)。
 昼、暇だったので、そういえば、と以前友人にもらった「赤目のジャック」(佐藤賢一 著)を読む。相変わらず、カルチェ・ラタン程ではないにせよ、その手のシーンが多い…。もはや読んでない作品の方が少ない当著者だが、う、ううむ、思い返せばどの作品にも共通して…。以前別の友人が言っていた台詞を思い出す「カルチェ・ラタンとか、もうやりすぎだろ。電車で読んでると正面とか横にいるおっさんの視線が気になってしょうがない。」と。そういうことだ。