相手を褒めるとはジェントルマンとして必須条件では、と思うワケで

 非常に難しいことなのだが、相手を褒める、というのは女性はに勿論、男性に対しても(人付き合いにおいて)非常に大事なことで、まあ、そうはいっても対女性に比べれば男性が占める比率などたかが知れたものなのだが、どちらにせよ之を取得せずして、一人前のジェントルメンには程遠いわけだ。しかしながら振り返れば拙者、他人のコトを褒めたと言うこと自体稀な気がしてならない。では其れは何故(なにゆえ)か? と独り考えてみた。
 冷静になって分析してみると、恐らくは、自分の褒め言葉に対する相手の反応が思わしくない事が多かったという過去の経験。其れは一つに、まあ、単純にそういったセリフのテンプレートが頭ん中に入っていない(要は慣れていない)がため、格好よく、セクシーにキまらなかった、ってのもある。しかしもう一つに、私の褒め言葉に対する、相手の謙遜の態度というものを勘違いし、頭ん中で間違った判定を下していたからではないか、と今回考えた。実際私自身が他人に褒められた時、ストレートに「ハッハッハ凄いだろ!」と喜ぶことは稀だ。いや…稀か? まあいいや、そうじゃない時もある、と。そんな時(俺が褒めた立場の時)、私の頭ん中では『私の発したセリフは相手に不快な印象を与えた/見当はずれのコトを言った?/他』と、非常にネガティブな判定を下してたに違いない。「そんなこと無い」と言われたら「ああ、そうなんだ」と納得してしまうように、とても素直なルーチンが組まれてるのだからしょうがない。
 まあ、そんなこんなで、自分にできることはと言えば、相手の反応は判定の主たる物として捉えるは勿論、その後一定期間の相手の言動/表情の変化等を十分に加味しなければ……うん、無理だね! 
 しかしながら、とりあえず、他人から自分が褒められた時、素直に喜べば、褒めた相手も気持ちがいいんじゃないかと、其のぐらいの努力なら、未熟者の拙者にもできるのではないかと、そういう結論に至ったわけである。どうでしょう?

 あ、でもそれじゃただのナルシストか?