生活水準を向上するため

 インド生活における食事というものは、悲しいかな日本人の誰しもがつまずく大きな問題だ。誰もが最初の一週間「カレーうめぇ!」「朝からカレーでも全然おk」なんて反応だが、一週間を過ぎるか過ぎないかのあたりで、三食カレーな生活に飽き飽きしてくるものだ。まあオレぐらいのエクスペリエンスドな男になるとカレーを避けられるところでは極力、っていうか絶対カレー以外を食べようとする。だって避けようとしたってカレーなことが多すぎるんだもん。あえて選んで食べることないじゃん。
 そんなワケでここしばらくは毎朝ホテルのカフェでカプチーノにチョコチップマフィンな朝食だったのだが、これをまだ3ヶ月続けることを考えると、それもどうかと疑問が出てくるものだ。高々75Rs(≒200円)ではあるが、あー、いやいや値段の問題ではない。まずは健康面だ。そして、大体、そんなに美味しくもないし、ってのが問題だ。
 日本での朝食を見てみよう。オレはどこぞやの本に書いてあった、朝食におけるシリアルの有効性を鵜呑みに、ここ最近シリアルな朝食であった。(どうもゆっくり消化されるとかで、眠気や空腹面でよろしいらしいが、後者については「かなり」疑問だ。)
 ともかく、シリアルはインドに無いのかと、インドのスーパーへ。そして、見よ!ケロッグのコーンフレークがあるではないか! もちろんインドブランドの怪しげなシリアルもあるにはあったが、以前食べた(かなりきわどい) メイドインUKなシリアルを彷彿させるパッケージに、好奇心は警戒心に打ち勝つことはなかった。個人的な趣向と賞味期限の問題からシリアルにはヨーグルトをかけて食べる。ヨーグルトももちろんネスカフェブランドであり、怪しげなインドブランドのそれは買わない。というのも以前かった直後なのに中身が「カビてる」なんて酷い目にあったからだ。マジで。 コーヒーもネスカフェのインスタントで。まあ仕方ないね。やすっちいマグカップが65RS(≒180円)もするのがやや腹立たしい。
 こうして、何はともあれモノはそろった。シリアルを入れる器は以前日本人がオフィスへ置いていったのを使わせてもらおう。さあどうだ! 立派な朝食っぽいじゃあないか。おっと果物を買い忘れたか。

 で、食べてみたのだが、なんかシリアルに入ってるドライフルーツがやたら硬い&甘いですごい、なんていうか、えぇぇ…。とりあえず一週間はお試しだと思って我慢。