レオノール・フィニ展へ参上仕った

 こう長いこと監禁されているとたまにの休日はどうにも家でじっとしてなど居られずBunkamura ザ・ミュージアムレオノール・フィニ展へ参上仕った。シュルレアリスムと言う単語に惹かれての行動であったが、作品の方は…あー確かにそうなんだけど、どうにも拙者の好みの感じではないというかなんというか…。
 そもそも私自身シュルレアリスムの何たるかを学んだ経験など無いのだが、家に転がっているシュルレアリスムの作品集を観ていて多くに共通するのは、絵を観たとき、其の絵から様々な 想像 、ストーリのような物が書き立てられるということで、ようは空想や妄想にふけることができるということ。しかし、このフィニの絵ではあまりそういった要素を感じることは少なかった。さらには「手抜きでは?」思わせるような微妙な表現なども多々みうけられたように思える。しかし、ポスターなどで前面によく出ているスフィンクスの絵や、題名は覚えてないが、アーチの手前の汚らしい空間に横たわる女性の絵…なんかは I と II とのセットで申し分なく面白い。 ま、全体でみれば微妙でしたが…そ、そんな感じです。